この記事の著者・監修者
理事長：田熊 啓弘
福岡、佐賀で勤務医経験後、沖縄にて（医）秋桜会さくら歯科クリニック・インプラントセンターを開業。2012年6月うるま市にて、ファーストデンタルクリニック、摂食・嚥下口腔リハビリセンターを開設
略歴
- 長崎大学歯学部卒業
- 日本顎咬合学会認定医
- 国際インプラント学会(ICOI)専門医
- 国際インプラント学会(ICOI)指導医
- 日本口腔インプラント学会専修医
- 子どもの歯並び予防矯正認定医
- 健康のための永久歯列矯正認定医
- 日本口腔インプラント学会所属
歯並びに悩む人必見！ワイヤー矯正について
orthodontics
歯並びの美しさや噛み合わせの正確さは、健康的な口内環境を維持する上で重要です。最近では、歯並びに悩む人が多く、矯正治療が注目されています。その中でも、歯科医療の中で最も一般的な方法の一つである「ワイヤー矯正」について、解説していきます。
ワイヤー矯正の治療期間とアフターケア
【矯正治療期間の目安】
矯正治療期間は個人差がありますが、一般的には1年半から2年程度かかると言われています。しかし、歯の状態や矯正方法、患者さまの協力度によって異なるため、正確な治療期間は歯科医師と相談する必要があります。
【矯正中のケア方法】
ワイヤー矯正中は、しっかりと歯磨きをすることが重要です。ブラケットやワイヤーの隙間に食べかすが溜まりやすく、虫歯や歯周病の原因になります。また、食べ物の飲み込み前によく噛むようにすることで、歯を痛めることを防ぐことができます。矯正治療中は、歯科医師から指示されたケア方法に従うことが大切です。
【矯正後のリテンションについて】
ワイヤー矯正の治療が終了した後も、リテンション（保持期間）が必要です。矯正装置を外した後は、歯の定着を促すためにリテーナーを使用します。リテーナーには、取り外し可能なものや永久的なものがありますが、使用方法によって効果が異なるため、歯科医師と相談して適切な方法を選びましょう。リテンション期間中も、適切な歯磨きや定期的な歯科検診を行うことが必要です。
ワイヤー矯正に向いている人とは？
ワイヤー矯正は、歯並びの問題を改善するための有効な治療法ですが、すべての人が適しているわけではありません。以下のような症状を抱える人はワイヤー矯正が適しています。
前歯が出ている
上下の歯が正しく噛み合っていない
歯並びが乱れている
噛み合わせが不正確で、食事時に食べ物が喉に詰まることがある
口臭がある
一方、ワイヤー矯正に向かない人もいます。たとえば、歯が抜け落ちてしまっている場合や、歯の形状が極端に異なる場合は、ワイヤー矯正では対処できないことがあります。
また、ワイヤー矯正には年齢制限がありませんが、治療にかかる時間が長くなることがあります。歯並びを改善するには、数年にわたってブラケットの取り外しや調整を行う必要があります。加えて、年齢が上がるにつれて歯や骨格の成長が止まるため、治療が難しくなる場合があります。そのため、できるだけ早めに歯科医院を受診し、治療の相談をすることが望ましいです。
矯正前の検査やカウンセリングについて
ワイヤー矯正を始める前には、レントゲンやお口の中の検査が必要です。これによって、歯並びや噛み合わせの問題を正確に把握し、治療計画を立てることができます。また、歯科医師とのカウンセリングでは、治療期間や治療方法、費用などについて詳しく説明があります。患者さまの希望や不安などをしっかりと聞き、治療計画を共有することが大切です。
矯正治療の流れについて
ワイヤー矯正の治療は、以下のような流れで行われます。
ブラケットの取り付け
歯にブラケットを取り付けます。この時、歯にプライマーという特殊な液体を塗ることで、接着力を高めます。
ワイヤーの装着
ブラケットにワイヤーを通し、歯並びを調整していきます。
定期的な調整
治療期間中は、定期的に歯科医師の診察を受け、ワイヤーの調整を行います。
リテンション
治療期間が終了したら、リテンション期間に入ります。歯を定着させるため、リテーナーを装着することがあります。
ワイヤー矯正は、歯並びの改善に効果的な治療法です。治療期間は約1年半～2年ほどで、治療後はリテンション期間があります。治療中は、定期的な歯科医師の診察や適切なケアが必要です。
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