バイオブロック矯正


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バイオブロック矯正


小児矯正

現在、日本で行われている矯正治療の多くは、歯並びと噛み合わせに対する対症療法で、原因療法ではないのが実情です。見た目が悪い歯をいい位置に持ってきて固定する…これが一般的な矯正治療で、原因そのものを取り除くというよりも、歯並びが悪いということに対しての対症的な治療方法です。病気を治療するのであるならば、その原因に目を向け、それを取り除くことが医療としてあるべき姿です。

バイオブロック矯正とは


バイオブロック矯正は原因療法です。

歯並びが乱れる原因を除去するので、結果としてほとんど後戻りはなく、リテーナーを使用しなくて済みます。

一般的な矯正治療は、治療後には必ずリテーナーを使用します。それはこれらの方法が原因療法でないため、治療後の状態を維持することが難しいからなのです。

人間にはもともと生命を維持するために、病気になるとそれを治そうとする力があります。例えば風邪を引いた時、お薬を飲んだりすることはあるかもしれませんが、身体がセキや鼻水で原因であるウイルスを排除したり、熱を出すことでウイルスをやっつけて、自然に回復します。

それと同様に、歯列不正も、原因を除去することによって、歯が本来あるべき場所に並び、自然に治すことができるのです。その環境・条件を与えてあげるのがバイオブロック矯正なのです。

バイオブロック矯正の治療方法


バイオブロック矯正は床型の装置を使用して行います。個人差はありますが、5~10個ほどの装置を治療段階に応じて取り替えていきます。

基本的には歯列の拡大と前方への成長促進を促すように治療をしていきます。顔面を水平方向に成長させることで、横顔の見た目が驚くほど変わってきます。また、正しい舌の位置を与えてあげることで、気道が広がり呼吸器系の疾患の改善が認められたり、姿勢がよくなったりといったことも期待できます。

メリット


鼻筋が通り、鼻が高くなる

目の下のくぼみがとれ、目がぱっちりとしてくる

頬筋や顎の周りの筋肉の緊張が取れ、自然な表情ができる

口呼吸が治り、鼻で呼吸することができるようになる

猫背気味だった姿勢が治る

気道が広がり、呼吸機能の上昇や呼吸器系の病気の改善などが期待できる

後戻りが極めて起こりにくいので、リテーナーを必要としない

歯を抜いたその日にインプラントを入れることも可能。

デメリット


乳歯列期〜早期混合歯列期 (乳歯と永久歯が混在している時期)でなければ行なうことができない。

患者様本人やご家族の協力が必要不可欠

装置を正しく装着してもらう必要がある

族の方に歯列拡大用のネジを回してもらう必要がある

厳密に歯並びの美しさだけを追求するには限界があるなどです。

バイオブロック治療法


歯科医療の革新的なアプローチ


バイオブロックは矯正の方法としてはメジャーなものではありません。

治療方法が複雑で、装置の調整の一つ一つのステップをとても精密に行なう必要があり、テクニックを習得するのが非常に難しいのです。それが、歯科医師をこの方法から遠ざけている理由の一つかもしれません。

(沖縄県では、この方法を用いて治療を行っているのは当医院だけです。2011年6月時点)

しかし医療という観点から考えると、歯並びだけでなく全身的に良好な成長発育を促し、生命維持と密接に関係する生理的な呼吸機能を改善するこの方法ならではのメリットは非常に大きいものだと思います。

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田熊 啓弘のプロフィール写真

この記事の著者・監修者

理事長:田熊 啓弘

福岡、佐賀で勤務医経験後、沖縄にて(医)秋桜会さくら歯科クリニック・インプラントセンターを開業。2012年6月うるま市にて、ファーストデンタルクリニック、摂食・嚥下口腔リハビリセンターを開設

略歴

  • 長崎大学歯学部卒業
  • 日本顎咬合学会認定医
  • 国際インプラント学会(ICOI)専門医
  • 国際インプラント学会(ICOI)指導医
  • 日本口腔インプラント学会専修医
  • 子どもの歯並び予防矯正認定医
  • 健康のための永久歯列矯正認定医
  • 日本口腔インプラント学会所属

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