矯正装置の種類


Orthodontic Type

矯正装置の種類について


小児咬合育成や成人矯正において、それぞれに適した矯正装置があります。以下にその説明を行います。

3Dリンガル・3Dクアドヘリックス


この矯正装置は、小児から成人まで使用されるもので、歯の裏側に取り付けられるため、外からは見えません。歯科医師が調整を行うため、取り外し可能です。この装置によって、特に乳歯と永久歯の混合した歯列において、非抜歯治療を行うことができます。また、咬み合わせの高さを調整したり、歯列を広げることが可能です。これらの目的は、お口のスペースを広げて健康的な口腔環境を作り上げることです。

バイオブロック


この矯正装置は、小児から成人まで使用されるもので、歯の裏側に取り付けられるため、外からは見えません。歯科医師が調整を行うため、取り外し可能です。この装置によって、特に乳歯と永久歯の混合した歯列において、非抜歯治療を行うことができます。また、咬み合わせの高さを調整したり、歯列を広げることが可能です。これらの目的は、お口のスペースを広げて健康的な口腔環境を作り上げることです。

ラビアルブラケット


ラビアルブラケットは、歯の表側に四角いボタン(ブラケット)を取り付け、その上を金属のワイヤーが通る一般的な矯正装置です。この装置は、3D装置の後の仕上げとして使用されるほか、最初からこの装置のみを使用して矯正を行うこともあります。


目立ちにくさが向上


ブラケットには白いプラスチックやセラミック製のものと、金属製のものがあります。日本の場合、日本人の患者のほとんどが目立たない白いブラケットを選ぶ傾向がありますが、欧米人は逆で、意図的に金属製のブラケットを選ぶことがあります。

金属製のブラケットは歯を早く動かす傾向があります。また、形状記憶チタン製のワイヤーが主流であり、痛みが少なく歯の移動が速いです。さらに、最近では白いワイヤーやピンクゴールド、イエローゴールドのワイヤーも登場しており、目立ちにくさが向上しています。

リンガルブラケット


リンガルブラケットは、ブラケットを歯の裏側に取り付け、ワイヤーを通す装置です。表からは全く見えません。ただし、使用できる症例には限りがあります。また、透明マウスピース型の装置と組み合わせて使用することもあります。目的はラビアルブラケットと同様ですが、精度は劣り、微調整が難しくなります。主に成人矯正に使用されます。

リンガルブラケット

透明マウスピース


透明マウスピースは、透明なプラスチックのマウスピースを歯に装着して矯正を行う方法で、患者様本人が取り外したり装着したりすることができます。目立ちにくく、必要な場合に取り外すことができるため、生活に支障をきたしません。しかしながら、これも使用できる症例に限りがあります。

装着のタイミング


基本的には、食事以外のときは、常に付けておくのが好ましいです。(そのほうが早く矯正を終わることができます。) マウスピースは、歯が動く度に型取りをして、新しいのに作り変えながら使用していただきます。


使用する目的は、歯をならべることです。症例によっては綺麗にならべることは可能ですが、歯の並び方によっては微調整ができません。したがって、症例に限りがあるのです。

ポール式スプリント


ポール式スプリントは、成人や永久歯が生えそろった中学生から高校生に使用される取り外し式の装置です。食事以外の時間は常に付ける必要があります。矯正装置を付ける前の段階で使用し、約3ヶ月間使用します。目的は正しい顎の位置を探ることです。歯列を整えるための基礎となる部分であり、非常に重要です。

アンカーインプラント


矯正治療は、移動させたい歯だけを簡単に動かせるわけではありません。周囲の歯を固定源とし、そこからワイヤーを引っ張って、少しずつ移動させます。その場合、作用と反作用の関係で、固定源となった歯にも移動させたい歯からの力がかかってしまい、矯正したい歯が移動すると同時に、周囲の歯も多少動いてしまう可能性があります。それを最小限に抑えるために、1本ずつ、時間をかけて移動させていくため、矯正には時間がかかるのだといえます。

装着のタイミング


アンカーインプラントは、直径1~2ミリの小さなビスをあごの骨に埋め込んで固定源とします。埋め込むといっても痛みや腫れはまったくありません。


そして、これを併用させることで、動かしたい複数の歯を1度に移動させることができます。そして周囲の歯の移動を最小限にすることができます。 また、埋め込む場所を選べることから、歯の繊細な移動も可能です。最大のメリットは、やはり矯正の期間が大幅に短縮されることでしょう。 また、技術的に困難な症例にも用いられ、例えばこれまで抜歯を余儀なくされていたような歯でも、抜かないで治療することが可能になった例もあります。

治療費


デメリットとしては、やはり治療費が高くなることが挙げられます(月々支払う調整料は抑えることができます)。これはつらいところですが、数年かかる治療を短縮することで、精神的な負担は軽くなるかもしれません。どちらを優先させるかは、患者さまの自由です。むしろ、こういった高度の技術を身につけた歯科医師が少ないことが最大のデメリットで、複雑な口腔内を扱うわけですから、歯科医師選びは慎重に行わなければなりません。

リテイナー(維持装置)


これは、矯正が終了した後の、いわゆる後戻りを防止するための装置で、装着(使用)期間は長ければ長いほどいいのですが、通常は2~3年といわれています。前歯の裏側に細いワイヤーを接着するもの、マウスピース型のもの、床装置型のものがあります。ワイヤー以外は、取り外し式ですが、通常は、夜の就寝中に使用します。

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田熊 啓弘のプロフィール写真

この記事の著者・監修者

理事長:田熊 啓弘

福岡、佐賀で勤務医経験後、沖縄にて(医)秋桜会さくら歯科クリニック・インプラントセンターを開業。2012年6月うるま市にて、ファーストデンタルクリニック、摂食・嚥下口腔リハビリセンターを開設

略歴

  • 長崎大学歯学部卒業
  • 日本顎咬合学会認定医
  • 国際インプラント学会(ICOI)専門医
  • 国際インプラント学会(ICOI)指導医
  • 日本口腔インプラント学会専修医
  • 子どもの歯並び予防矯正認定医
  • 健康のための永久歯列矯正認定医
  • 日本口腔インプラント学会所属

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